長崎で「べっ甲」が一番安く買えるお店とは?1993年以降ワシントン条約で「べっ甲」の材料である玳瑁(タイマイ)が全面輸入禁止となりました。「べっ甲」の価格が高騰するなか、日本一安く「べっ甲」を買えるお店を取材しましたので詳しく紹介します。
べっ甲とは?
べっ甲細工は、南方の海域やカリブ海、インド洋の海域に生息しているウミガメの一種、玳瑁(タイマイ)を材料としています。
半透明と黒褐色のまだら模様の甲羅と爪や腹甲とを巧みに加工、細工し各種の装飾品として作られたものをべっ甲細工と言います。
(高木べっ甲店で販売中の本べっ甲)
べっ甲の種類
高木べっ甲店に取材に訪れた際に、店長さんにべっ甲製品について、色々と尋ねてみました。
べっ甲製品には『本べっ甲』と『貼べっ甲』があるそうです。
『貼りべっ甲』は、使用するべっ甲の量が少ないため『本べっ甲』の約半分から3分の1の値段で提供できるそうです。
🥉本べっ甲:べっ甲の素材を100%使用した作品
🥉貼べっ甲:べっ甲をプラスチックの表面に張り付けた製品
下記の写真は、左側が『本べっ甲』で右側が『張りべっ甲』になります。
べっ甲の歴史
日本におけるべっ甲の歴史は古く、飛鳥、奈良時代にさかのぼります。
聖徳太子が小野妹子を隋に遣わしタイマイをもたらしたと言われています。
604年には、東大寺正倉院の宝物庫に「玳瑁杖(たいまいのつえ)」「玳瑁如意(たいまいにょい)」「螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」等が中国からもたらされました。
903年には、菅原道真を祭る道明寺天満宮に「玳瑁装牙櫛(たいまいそうげのくし)」が国宝として所蔵されています。
江戸時代に入ると、中国で産み出された技法が16世紀にポルトガルに入り、ポルトガル人の来日により長崎に伝えられました。
以降、長崎を中心にべっ甲細工の技術が発達していきました。
(高木べっ甲店で販売中の本べっ甲のアクセサリー)
高木べっ甲店
『高木べっ甲店』は長崎のべっ甲細工発祥の地で、創業40年以上の歴史を持つ老舗です。
今回は、高木べっ甲店さんを取材させて頂きましたので、店内の様子や、人気が高いべっ甲店製品を1部紹介します。
高木べっ甲店の所在地は、長崎新地中華街の中にあります。
高木べっ甲店の店内には『べっ甲製品』が所狭しと並んでいます。
長崎の伝統工芸品の『ビードロ』も安価で販売されています。
高木べっ甲店の店内には、約1,000種類以上のべっ甲がショーケースに飾られていました。
高木べっ甲店:本べっ甲製品
高木べっ甲店で観光客からも人気が高い本べっ甲の一部を紹介します。
本べっ甲を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
(本べっ甲製品)
本べっ甲:ペンダント
🥉木の葉ペンダント【左側】:13,000円(税込)
🥉アメ色ペンダント(菱形)【中央】:15,000円(税込)
🥉アメ色ペンダント(涙型)【右側】:15,000円(税込)
本べっ甲:ブローチ
🥉丸ブローチ【左側】:10,000円(税込)
🥉楕円ブローチ【中央】:17,000円(税込)
🥉木の葉ブローチ【右側】:5,000円(税込)
本べっ甲:アクセサリー
🥉ブレスレット【左側】:3,000円(税込)
🥉ピアス(大)【中央】:19,000円(税込)
🥉ピアス(小)【右側】:15,000円(税込)
本べっ甲:くし
🥉くし:20,000円(税込)
高木べっ甲店:張りべっ甲製品
貼りべっ甲とは、プラスチックにべっ甲の素材を張り付けた製品で本べっ甲よりも安価で購入できます。
本べっ甲と張りべっ甲の見分け方は、製品の横や裏面のプラスチック素材の有無で見分けることができます。
(張りべっ甲製品)
張りべっ甲:簪(かんざし)
🥉簪(大)【左側】:5,000円(税込)
🥉簪(小)【右側】:2,700円(税込)
張りべっ甲:髪止め
🥉髪止め(小)【左側】:2,500円(税込)
🥉髪止め(大)【右側】:5,000円(税込)
張りべっ甲:ペンダントトップ
🥉ペンダントトップ:1個600円(税込)
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高木べっ甲店のクーポン券
高木べっ甲店:基本情報
★所在地:長崎県長崎市新地町13-17
★定休日:不定休
★電話:095-828-1041
アクセス方法
長崎駅前から路面電車の「崇福寺」行きに乗車し【新地中華街】で下車し徒歩、約3分