築城400年を迎える島原城が凄かった!島原駅を降りると島原城の白く輝く五層五階の天守閣の姿が見えてきます。天守閣内の歴史資料館を見学して島原城の歴史やキリシタン文化を学びました。天守閣5Fの展望台に上がると、島原市街地や有明海などの素晴らしい景色が広がっていました。
初めて訪れた島原城の歴史と魅力・見どころ・アクセス方法などを詳しく紹介します。

★島原城へ行く前に天守閣内を写真で確認したい
★島原城の見どころを知りたい
★島原城の駐車場の場所と料金が知りたい
★島原城へのアクセス方法が知りたい
島原城の歴史
✨島原城築城
築城400年を迎える島原城は、島原の歴史や文化を伝える重要な観光スポットです。
島原城は、松倉豊後守重政公が元和4年(1618年)から7年の歳月を費やして築いた近世城郭で、5層の天守を中心として、本丸、二ノ丸に大小16基の櫓と外曲輪に31基の平櫓を要所に配しました。
明治維新後に廃城となり、建物は解体されましたが、その後復元され、現在は史料館として利用されています。

✨島原の乱
島原の乱は、過酷な年貢取り立てとキリシタン弾圧を背景に、島原藩と天草の領民が起こした一揆です。
1637年から1638年にかけて発生した島原の乱では、一揆軍が島原城を攻撃しましたが、落城させることはできませんでした。
島原城を眺めながら城の外堀に沿った道を歩きながら、ふと思ったことは、この場所が387年前に一揆軍と幕府軍が壮絶な戦いを繰り広げた戦場であったことを思うと、目頭が熱くなりました。

✨築城400年
2021年度に矢狭間堀の改修を終えた島原城は、2024年に築城400年を迎えるのを前に、島原城の5層の天守閣の改装工事(天守閣外壁の補修や塗装、瓦、サッシなどの改修)が行われました。
2025年3月10日に官報掲載をもって正式に国の史跡に指定されました。
国の史跡とは、文化財保護法に基づいて、貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅など、日本の歴史上または学術上価値の高い遺跡のうち、特に重要なものが文部科学大臣によって指定されたものです。

島原城の魅力
島原城の近くには、島原武家屋敷や時鍾楼、具雑煮で有名な姫松屋などがありますので、周辺の観光スポットはすべて歩いて散策することができます。

✨島原城本丸売店
島原城の天守閣の目の前には、島原城本丸売店があり、長崎名物カズテラをはじめ各種お土産品や冷凍食品、伝統工芸品、菓子類などが販売されており、飲食コーナーでは、島原名物「かんざらし」や「具雑煮」「にゅうめん」などを頂くことができます。
(島原城本丸売店)

✨天守閣の入館料
島原城の本丸内は無料で見学できますが、天守閣は大人700円・小中高350円の入館料が必要になります。
料金区分 | 入館料 |
---|---|
大人 | 700円 |
小・中・高校生 | 350円 |
天守閣の各階に歴史資料が展示されていました。
(歴史資料館・郷土資料館)

天守閣内には、歴史資料館・郷土資料館や展望台など見どころ満載です。
初めて島原城に訪れた方は、ぜひ天守閣への入館をおすすめします。
天守閣 | フロア案内 |
---|---|
5階 | 展望台 |
2階~4階 | 歴史資料館・郷土資料館 |
1階 | キリシタン資料館 |
天守閣5F展望台から望む360度の大パノラマは圧巻です。
(天守閣5F展望台)

駐車場
島原城の敷地内には、約90台収容可能の有料駐車場が完備されており、本丸内まで車で乗り入れることができます。
島原城の入口に駐車場の料金所があります。
車両 | 駐車料金 |
---|---|
一般車両 | 500円 |
小型バス | 750円 |
大型バス | 1,500円 |
バイク | 200円 |
(本丸内の島原城駐車場)

▶️島原の日帰り旅行のモデルコースは別の記事で紹介しています。
島原駅から島原城まで歩いてみた
島原駅は島原城の大手門をモチーフにした趣のある駅舎で、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅です。
駅舎には自動券売機や窓口があり、お土産や軽食が購入できる売店や観光案内所があります。
この日はゴールデンウイーク中でしたが、晴天に恵まれ島原駅で降りた私たちは「島原まち歩き」の最初の目的地の島原城へ向かいました。

島原駅前通りの風情ある街並みを通りながら、正面に見える島原城まで約10分かけて歩いていきます。

島原城の勇姿を眺めながら島原駅前通りを直進すると、島原城の堀沿いの「東堀端通り」に突き当たります。

島原城の入口は左方向へ進み島原武家屋敷は右方向へ進みます。

島原城の堀沿いの遊歩道からは「西望記念館」と「島原城」が見えていました。

島原城の外堀の向こうには、眉山と平成新山が見えていました。

島原城の外堀沿いの遊歩道の曲がり角に差し掛かると「島原城」「西望記念館」「民具資料館」を眺めることができるビュースポットがあります。

2024年7月~9月に、島原城外堀の遊歩道が整備されて、とても歩きやすいです。

「南堀端通り」を進むと進行方向の左手には、島原図書館があります。

「南堀端通り」から「西堀端通り」へ差し掛かると、昭和35年に復元された「西の櫓」が見えます。
西の櫓では全国の名城画などが展示されているそうです。

西堀端通り沿いには、具雑煮で有名な姫松屋本店があります。
島原城の見学を終えてから姫松屋で具雑煮を、とても美味しく頂きました。

島原城の入口に到着しました。
車でお越しの方は、ここで駐車場の受付をします。

島原城と天守閣を見学
島原城の入口から本丸内に入ると、島原城の白く輝く五層五階の天守閣が間近に迫り大迫力でした。
島原城の本丸内は無料で見学できますが、天守閣は大人700円・小中高350円の入館料が必要になります。

本丸内にある島原城本丸売店は、長崎名物カズテラをはじめ各種お土産品や冷凍食品、伝統工芸品、菓子類などが販売されており、飲食コーナーでは、島原名物「かんざらし」や「具雑煮」「にゅうめん」などを頂くことができます。
(島原城本丸売店)

歴史資料館・郷土資料館
1Fのキリシタン資料館の島原の乱コーナーには、一揆の様子を物語る史・資料などが展示されています。

3万人もの一揆軍をまとめた天草四郎の絵や、3ヶ月にわたる激しい戦いを描いた攻防図などが展示されていました。

3階の民族資料コーナーには、庶民生活の文物や島原地方の焼き物、南蛮渡りの像、京美人の人形などが展示されていました。

3階の民族資料コーナーには、島原藩兵の武器類、戦士が身に着けたと思われる甲冑などが展示されていました。

天守閣5F展望台
島原城の天守閣5F展望所からは、島原市街地や有明海、雲仙普賢岳などを一望することができ眺望は最高です。
この日は晴天に恵まれたこともあり、島原城の展望台からは、360度の大パノラマを満喫できました。

天守閣5F展望台の東西南北に双眼鏡が設置されています。

展望台東側からの眺めは、広大な有明海と熊本県の阿蘇や、先ほど利用した島原駅や島原駅前通りが見えていました。

展望台南側からの眺めは、島原市役所や鯉のおよぐ町がある方向で、島原の商店街(サンシャイン中央街)が見えていました。

展望台北側からの眺めは、島原市街地と島原県立島原高等学校が見えていました。

私たちが訪れた5月2日は、晴天に恵まれ、雲仙普賢岳方面の眉山と平成新山の眺めも素晴らしく最高でした。

島原城の本丸内を散策
島原城の天守閣の見学を終えて東側の出口を出ると、島原市街地と有明海、熊本県の阿蘇など景色が見える広場に出てきました。

東側出口から出て後ろを振り返ると、島原城の天守閣が間近に迫る迫力に圧巻です。

御馬見所
島原城の東側出口を北方向へ行くと、国の登録有形文化財に指定された御馬見所があります。
国の文化審議会は、平成24年9月21日に島原城御馬見所を国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申し、平成25年3月29日に登録有形文化財になりました。

御馬見所は、幕末の藩主松平忠和(まつだいらただかず)公の時代に藩士の訓練状況を見るために建てられました。
現在は、島原城天守閣の東北方向のほど近いところに建っていますが、もともとは三ノ丸(現在の島原高等学校付近)にありました。明治維新後に口之津町に移築され、その後、昭和41年に再び城内に移築されました。

御馬見所は、木造平屋建で、屋根は切妻造(きりつまづくり)の杉皮葺(すぎかわぶき)、中央の畳廊下を挟んで、四畳半の二室が左右に並んでいます。

前面(西面)と左右両側の三方を大きな開口部として障子を立てています。全般に細い木を骨組みに用いた数寄屋風(すきやふう)の建物です。

古野梅苑
島原城の北西方向に、島原出身の古野マツヨさんからの寄付を元に造られた「古野梅苑」があります。
私たちが訪れた日は、梅の季節ではないため「古野梅苑」の梅が見れなくて残念です。
古野家は、もとは松倉家臣の家柄で、世界で初めて魚群探知機を開発した古野電気を設立し、先祖の地である島原へ多額の寄付をされました。

松倉重政祭祀の祠
先程の古野梅苑の中には、松倉重政祭祀の祠があり島原城の築城者である松倉忠清公筆の扁額が、あげられており、奥には松倉重松公木像が安置されています。

西の櫓
島原城から南西方向にある鐘撞台の方向へ行くと、西の櫓(入館は有料)があります。
西の櫓は、全国の名城画やお城の絵、各県の特徴がある様々な「こけし」などを展示しているそうです。

西の櫓のすぐ傍に島原城の撮影スポットがあります。

島原城:基本情報

■所在地:長崎県島原市城内1丁目1183−1
■電話:0957-62-4766
■営業時間:9時~17時30分
■入場料:無料(天守閣は有料)
▶島原城の場所はGoogleマップで確認することができます。
アクセス方法

公共交通機関を利用して、福岡・佐賀・長崎方面から、島原へアクセスする場合は、JRを利用すると島原鉄道への乗り継ぎが便利です。
島原鉄道の諫早駅から島原港行きの列車に乗車します。
★諫早発:8時47分
★島原着:10時00分
(島原鉄道の諫早駅)

▶️島原の日帰り旅行のモデルコースは別の記事で紹介しています。