卓袱料理は、高級料理で敷居が高いと思われる方に、気軽にお手頃価格で卓袱料理が食べられるお店を紹介します。今回は、とんかつで有名な濵かつの姉妹店で、長崎卓袱浜勝の『ぶらぶら卓袱』を食べた感想とお店の雰囲気などを詳しく紹介します。
長崎卓袱浜勝
長崎の郷土料理と言えば卓袱料理が有名です。
そして卓袱料理が食べられるお店と言えば『史跡料亭 花月』や『料亭 一力』などが有名ですが、一般的に卓袱料理は、予約が必要です。
長崎卓袱浜勝では、予約なしで卓袱料理がお手頃価格の4,300円(税込)で食べることができます。
今回は、お値段も安い長崎卓袱浜勝の『ぶらぶら卓袱』を食べてみた感想と実際のお店の雰囲気などを、詳しくお伝えします。
また、卓袱料理へのこだわりについて、長崎卓袱浜勝の支配人さんに尋ねてみましたので、こちらも紹介します。
(長崎卓袱浜勝の正面入り口)
(長崎卓袱浜勝の裏口)
お店の裏側の入り口から入ったエンドランスの様子で高級感がある雰囲気です。
お店の裏口は、崇福寺がある通りです。
お店の裏口から入ると、お土産品コーナーがあります。
長崎卓袱浜勝の店内の雰囲気
長崎卓袱浜勝のお店に入店すると、和服姿の女性スタッフの方が席まで、案内してくれます。
店内の客席は、特別室のみお座敷になっており、それ以外の席は、靴は履いたまま利用できます。
席数 | コロナ対策 | 店内の雰囲気 |
---|---|---|
1階:4人掛けテーブル | 消毒液:〇 | 1階と2階に客席 |
1階:4人掛け円形テーブル | 検温器:〇 | 和洋折衷で落ち着いた静かな雰囲気 |
2階:4人掛け円形テーブル | マスク着用率:〇 | 和服を着た女性スタッフが案内してくれます。 |
アクリル板の設置:✕ | 円形テーブル席では個室としても利用できる |
1階の客室
1階のテーブル席は、間仕切りがある席とない席があります。
どちらの席も気軽に食事ができるようなテーブル配置になっており、間仕切りがある席では、他のお客様を気にせず食事をすることができます。
(長崎卓袱浜勝の1階のテーブル席)
1Fの卓袱(円形テーブル)の席は、間仕切りを閉めることで、プライベートな空間で食事を楽しむことができます。
2階の客室
1階の階段を上がると客室の中央にある廊下が見えてきます。
廊下の両サイドに食事をするお部屋があります。
(2階の廊下で左右に客室があります)
2階は、すべて円形テーブルが置かれていて、床には、カーペットが敷かれていました。
土足で入っていいのか迷うくらい綺麗な床だったので、入室の際にスタッフに確認しました。
今回は、2階の卓袱(円形テーブル)の席へ案内されました。
こちらのお部屋で『ぶらぶら卓袱』をご馳走になりました。
2階の特別室
2階で一番グレードが高いお部屋になります。
ここだけは座敷になっており、靴を脱いで入室します。
床が畳使用で【和風】テーブルが卓袱(円形テーブル)で【中華風】壁や天井が【洋風】で、まさに和洋折衷の高級なお部屋でした。
卓袱料理の歴史
卓袱料理は、江戸時代から伝わる長崎の郷土料理です。
和食・中国料理・南蛮料理(オランダ・ポルトガル)を組み合わせたものを卓袱料理といいます。
卓袱とは、中国風失塗りの円形テーブルのことで、現在でもテーブルに「卓袱」を使用するのが主流です。
卓袱料理は「お鰭」「小菜」「中鉢」「大鉢」「梅椀」「水菓子」のようなメニューが中心となる料理です。
- お鰭:お吸い物
- 小菜:冷めても味が変わらないもの
- 中鉢:角煮や天ぷらなどの暖かいもの
- 大鉢:和食で煮物など
- 梅椀:お汁粉など
- 水菓子:果物
卓袱料理のマナー
卓袱料理には昔から幾つかのマナーがあります。
卓袱料理は、戦国時代に長崎に来航した唐人により伝えられた接客料理に、和食・中国料理・南蛮料理(オランダ・ポルトガル)を組み合わせた『おもてなし料理』として受け継がれてきました。
女将さんの『お鰭をどうぞ』の挨拶で食べ始める卓袱料理は『お客様に対して鯛一匹を使うおもてなしをいたします』という意味が込められています。
🥉マナー①:女将さんから『お鰭とどうぞ』の一言の後から料理をいただきます。
🥉マナー②:料理は、直箸でいただきます。
🥉マナー③:取り皿は、一人2枚までが基本です。
卓袱料理を食べた感想
長崎の郷土料理として古くから親しまれてきた卓袱料理は、高級な料理として結婚式の披露宴や法事の席などの『おもてなし料理』として提供されてきました。
卓袱料理は、どのお店も『こだわりの素材』を使用しているため、お値段も10,000円以上になることも少なくありません。
今回は、お値段も安い『ぶらぶら卓袱』4,300円(税込)を食べましたが、浜勝独自の『こだわり』が十分に受け継がれていました。
🥉卓袱料理のこだわりと食べた感想を番号順に紹介します!
■御飯と香物はおかわりができます。
①お鰭
お鰭とは長崎の郷土料理で汁物の一種で、卓袱料理で最初に出されるものです。
浜勝さんのお鰭には、椎茸・丸餅・鯛の切り身・蒲鉾・野菜が入っていました。
出汁がきいたお吸い物でとても美味しかったです。
②豆の蜜煮
前菜のお料理を卓袱料理では「小菜」といい冷めても味が変わらない・形が崩れないものを言います。
浜勝の前菜の一品「豆の蜜煮」は『十八寸豆』の蜜煮で卓袱料理では定番の料理です。
甘いもの好きの私には、柔らかい豆の蜜煮は最高の味でした。
③刺身
刺身も「小菜」の一品として卓袱料理では、必ず出されます。
浜勝の刺身は、長崎の地元で採れたお魚で、ヒラス・鯛・カツオが入っていました。
どのお魚も新鮮で美味しくいただけました。
④酢の物
浜勝の「酢の物」は、尾羽(さらし鯨)を湯引きし酢味噌で味付けしたものが出されます。
尾羽のコリコリとした食感と酢味噌で美味しくいただけました。
⑤揚げ物(ハトシ)
揚げ物(ハトシ)は長崎名物で海老のスリ身を食パンで挟んで揚げたものです。
「ハ」は海老で「トシ」はトーストという意味です。
ハトシは、今回初めて食べました!
揚げた食パンを挟んでいますが、柔らかい食感で海老のスリ身が美味しかったです。
⑥口取り盛り合わせ
主菜は、煮物(厚揚げ・コンニャク・ナス・人参)と海老・鴨・カレイ・島ふくさ焼き・玉子焼きが入っていました。
海老は、頭を外して尻尾だけをいただきます。
煮物は、出汁の味がしっかりと出て、美味しくいただけました。
玉子焼きがとても美味しかったです。
⑦豚の角煮
豚の角煮は長崎名物で、浜勝では、島原豚の三枚肉を使用し、3日間かけて手作りで調理したものです。
こだわりの浜勝の角煮は、柔らかくてとても美味しかったです。
⑧御飯
長崎卓袱浜勝の御飯は、壱岐の天日干しコシヒカリを使用しています。
壱岐の天日干しコシヒカリは、壱岐の土壌と地下水のもとで育った稲を、天日干しにして乾燥させたお米です。
⑨香物
香物とは「お新香」と同じで漬物のことです。
浜勝の香物は、人参とキュウリの浅漬けになります。
この「お新香」は塩味がしっかりと効いていますので、醤油なしでいただきます。
⑩デザート
浜勝の卓袱料理のデザートは、季節のフルーツを使用しているそうです。
今回は大好きな「スイカ」で、とても美味しかったです。
⑪梅椀
梅椀は、甘いものという意味ですが、浜勝の梅椀は、白玉団子入りの甘い『ぜんざい』で、とても美味しかったです。
長崎卓袱浜勝『ぶらぶら卓袱』まとめ
たまには普段とは違う料理を食べてみたいと思うときもありますよね!
そんなとき大切な家族や友人のお誕生日や記念日に、予約なしで、お手頃価格で食べられる『ぶらぶら卓袱』は、是非ともお勧めしたい一品です。
長崎卓袱浜勝の『ぶらぶら卓袱』は、リーズナブルな価格で、味も美味しく卓袱料理の『こだわり』が十分に受け継がれた一品でした。
✨ぶらぶら卓袱:4,300円(税込み)
(ぶらぶら卓袱)
👉長崎卓袱浜勝の予約状況を【一休.com】で見てみる!長崎卓袱浜勝:基本情報
★店名:長崎卓袱浜勝
★所在地:長崎県長崎市鍛冶屋町6-50
★電話:095-826-8321
アクセス方法
長崎駅から「崇福寺」行きに乗り【思案橋】で下車し徒歩3分